裁判所の目の前で揉めた私と元旦那。
離婚しても揉める私たち…。
元旦那から、4月からは他府県で講師として働く予定だと聞いた。
そんな中、私と元旦那共通の恩師が定年退職を迎えた。
有志の同級生たちとでお疲れ様会を企画した。
退職する恩師とは他の先生も何人か来られてて、送別会が始まった。
同じ教員だった先生方にも元旦那の噂話は耳に入っていた。

教師も退職してアイツ(元旦那)はいったい今何してるんだ?!

教師を退職してホストになっていましたが…。
この4月から講師ですけど、教師として働くようです。
この4月から講師ですけど、教師として働くようです。

はぁ?!ダメだ!!
あんな奴が教師にもどるなんて絶対に許せんぞ!!
どこでだ!!?
あんな奴が教師にもどるなんて絶対に許せんぞ!!
どこでだ!!?

この間まで隣の市で講師をしてたんですけど…。
また辞めて、今度は、どこで講師をするのかまではわからないです…。
また辞めて、今度は、どこで講師をするのかまではわからないです…。

とにかくうちの県では絶対に教師としては採用させないからな!!
この退職される恩師は、退職後に県の講師枠が決められる部署に再雇用として勤務されることが決定しているとのことだった。
元旦那が教師を辞めてホストになったことは、同級生の間にも噂が広がっていた…
教師仲間や恩師たちからは、「絶対に教師に戻してはいけない」とされていたようだ。
ホストしてたとか、対象年齢が小学生からなんてワイドショーのネタになったらたまらないと言ったところの様だった。
まぁこの様子なら、私の住んでる県では、二度と教師には戻れないだろうと思った。ちゃーちゃんのことを考えるとそれだけでもありがたい。
送別会の終わりが近づいた頃、恩師に呼ばれた。

なにか困ったことが起きたら必ず連絡してこいよ!
うちの県で講師になったかどうかぐらいは確認できるぞ!
うちの県で講師になったかどうかぐらいは確認できるぞ!
ありきたりの言葉かもしれない…。
だが、そう言われて私は本当に心強かった。
そうして迎えた、3回目の審判当日。
別々の部屋で話合うか同室にするか聞かれた。私は、前回に裁判所の外で話したこともあり同室でいいと伝えた。
裁判官、書記官、そして元旦那と私の4人の部屋の中で裁判官は元旦那に言った。「解決金として認めるのかどうか考えてきましたか?」と聞いた。
元旦那は答えた。

解決金だったのでそれでいいです。
300万を支払います。
幸さんからは一括か頭金を入れてくれと言われましたが、お金が厳しいので月2万円をちゃーちゃんが20歳になるまで支払います!!!
300万を支払います。
幸さんからは一括か頭金を入れてくれと言われましたが、お金が厳しいので月2万円をちゃーちゃんが20歳になるまで支払います!!!
裁判官と書記官はあまりの急展開な元旦那の発言にびっくりした顔をしていた。
だが、書記官はすぐに計算機をたたき出した。
そして書記官が言った
「20歳まで支払うと300万を超えますけど?」

えっ?そうなんですか?じゃあ…
と言いながら携帯で計算しようとした瞬間!!!
「いえ、こちらで計算するので結構です!!」書記官の声が響いた。
元旦那は何も言えず。
そして書記官が強い口調で、名無氏に言い放った。