私はイライラしながら車で待機していた。
落ち着かなきゃ!せっかくここまで来たのだから!離婚後に公正証書を作成出来るなんて、こんなチャンスは二度と来ないだろう!
ふと助手席を見ると、元旦那のトゲトゲしいカバンが置いてあった。(ルブタンもどきのようなやつだ)
ホストのカバンの中身
この中に私の有利になるものがあるかもしれない…。
そう思い、彼が居ない間にカバンの中身をゴソゴソと探った。
彼は、整理整頓が出来ないタイプだったので中身が汚くて、ゴミばかり出てきた。
すると、バッグの中から4つ折りになった紙が出てきた。
中身を確認すると、女性の名前がズラッと書いてあり、金額が記載されていた。
パッと見ただけでは何なのか分からなかったので、時間がある時にゆっくりみようと写真に収めた。
そして母にLINEを送った。

すると、元旦那からLINEが届いた。
手続きで、分からないことがあったのかなと思ったら

…あれ?
ヤバい!!!間違えて奴に送っちまった!!(笑)

内心はひどく焦っていた。(笑)
元旦那が戻ってきて



このエリナって女が続けて店に来て金使ってたんだよ
エリナと書かれた欄には毎日のように・¥108,600、¥213,600円、¥192,000などと書かれていた。だが、そのほとんどが入金されておらず売掛金の残高は¥100万近くになっていた。

クソ女のせいでダルイわ(怒)ぜってー見つけてやるから!
お前、どんどんクソになってるのに気が付けよ(笑)
どうやらホストクラブは最初に店へ行った時、免許証などの身分証のコーピーをとられるようだ。
その上、接客中に勤務先などのリサーチをしていて、逃げたらそれらを基に探して取り立てを行うということだ…。
このエリナという女性の話は、また後で出てくることになる。
公証人役場で手続き続行
市役所でもらった印鑑証明書を持って公証人役場に戻った私たちは、再度公証人の方と内容確認をした。
公証人「この書き方は、離婚前に書いたものだよね?婚姻費用の5年分を支払うと書いてあるけど…。
今離婚しているから婚姻費用と言う書き方はおかしいんだよね。離婚後に書くなら、慰謝料とするか養育費になるからね」
元旦那「じゃあ養育費で!俺、慰謝料って言葉は嫌だから。」
公証人「養育費の方が差し押さえする時、給与の半分できるしね。君はその可能性大だしね。」
元旦那「あ゛!?俺は払うって言ってんだろ!黙って養育費にしとけや!!」
私は、また奴の頭をバシッと叩き、その場をなんとか収めた。