暴走と冷静の間の旦那/26話

別人になる元旦那

代理人に私の実家に向かっていることを連絡していたため、すぐに駆けつけてくれた。
ずっと玄関を「バンバン」と叩いている元旦那に代理人は声を掛けた。

代理人
ご主人、ちょっといいですか?
元旦那
てめぇは誰だよ!!

興奮してキレていた元旦那

そんな元旦那に対して代理人は冷静に話しかける。

代理人
幸さん、大丈夫ですか?
「僕は奥様から依頼されました、代理人の山田と申します。
奥様は裁判をされるために探偵を雇い、ご主人とゆる子さんがラブホテルに入られるところなどの証拠写真を現在 弁護士が預かっています。

よかったら確認されますか?」

元旦那の鬼の様な形相から我に返ったように人相が変わり落ち着きだした。

元旦那
あ、いえ。大丈夫です
代理人
本当にいいのですか?
代理人「先程ゆる子さんにもお会いさせていただきました。
ご主人が先程のように興奮されるようでしたら話し合いは不可能と判断させて頂き、裁判での決着という形になりますが。
元旦那
いえ、二人で話し合えます!!
夜分にご足労、ご迷惑をおかけし大変申し訳ございません。

おいおいおいおいおい!!!
誰でしたっけ!?
さっきまでのお前はどこ行った!(笑)

代理人に話しかけられた瞬間に別人になってしまった。権威の力だろうか。

代理人「ご主人。夫婦間に不満があったとかおっしゃるかもしれませんが、夫婦ですからお互いに不満があれば話をするべきです。
それでも駄目なら離婚をされた上で、次の女性に行かれるのが筋です。他の女性に逃げたりするのは筋違いですからね。
では、僕はこれで。幸さん、近くに居ますので何かあれば連絡を下さい。」

代理人にお礼を言い、代理人は帰っていった。

元旦那から事情徴収

冷静になった元旦那が「あのさ…話があるんだけど」と先程とは別人のトーンで話しかけてきた。
外でしゃべっても近所の人に見られるのが嫌だったので、元旦那の車に乗り、目の前にボイスレコーダーを置いた。

元旦那
これ、録音しなきゃダメかなぁ?
さち
弁護士に録りなさいって言われているから。
てか、さっきと別人すぎ!!
あなた誰ですか?」
元旦那
いや、頭がパニックになっちゃって
さち
パニック?まぁいいや。
私あなたと離婚するから。
冷静に言葉を投げつけた。

元旦那
待って!!
待って!!本当に!!!

「ゆる子と一緒に居たかったから家庭を捨てて、ちゃーちゃんもほったらかしにしてたくせに何がいまさら待ってなの?好きなだけゆる子と居ればいい。」

元旦那
違うから!!ほんとに待って!!
幸が一番にちゃーちゃんを優先してたから…。
俺は幸が一番なのに…寂しくて。

「あんな奴、ただ寂しさを埋め合わすのに利用しただけだから!!」

あぁ…。言い訳は、それか…。
その場しのぎで自分を守ることしか考えていないと思った。

不倫した言い訳は子どもを優先していたから

寂しさを埋め合わすのに利用って…。
その言い訳が事実だとしたら

え、母親が子どもを第一に考えたら不倫しちゃうの?
二人で産むことを決め、二人で喜んで臨んだ大事な子どもなのに、子どもを大事に第一に考える私がおかしいの?

不倫した理由が納得できないどころか呆れて何も言えなかった。

元旦那
俺はやり直したい。
離婚したくない。

元旦那の言葉が安っぽく聞こえた。
ゆる子と元旦那のLINEを思い出していた。内容を鮮明に覚えていたため、また怒りが込みあげてくる。どうしょうもない怒りだ。

私は、更に問い詰めていく

さち
散々自分が離婚したいって言ったくせに。とりあえず今から私が聞くことにきちんと答えて。
さち
時期をごまかしたり、ゆる子と意見が違ったら即学校に行くから。ゆる子といつから不倫してた?
元旦那
夏から…。
さち
この間ゆる子の誕生日だったよね?
何あげたの?
元旦那
腕時計と、あとは忘れました…。
さち
ふーん…。
娘には誕生日さえ会いにもせず、何も買ってあげなかったくせに。
不倫のことは誰か知ってるの?
元旦那
まさき(一番の親友)とゆる子の大学の連れだけ知ってる。
さち
結婚式行った時に私の悪口吹き込んでた同級生って誰?
モラ夫に変身/10
モラ夫に変身②/11 参照

 

 

 

元旦那
それは…ゴニョゴョ…。
さち
何?聞こえないんだけどはっきりと喋りなよ!!

元旦那
ゆる子が言ったんだよ!!

幸い元旦那は、職場である学校に来られるのが怖かったからなのか、ベラベラ喋る喋る。


元旦那に変な情報を吹き込んだ犯人はやっぱりゆる子だった。

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