旦那は突然ホストクラブから姿を消してしまった。また、行方不明になってしまった。教師の頃とまるで同じだった。
数日後、待ちに待った高等裁判所からついに抗告の判決文が弁護士宛てに送られてきた。
女性弁護士から判決文を渡された…
旦那が主張していた「不倫はあったが夫婦が破綻した後のことである。」という主張については、婚姻費用分担の抗告のため触れられていなかった。
前回の審判の判決はこちらです
今回の判決文には
「精神状態が悪化していた部分を削除する。抗うつ状態の為稼働能力がないを削除し、退職後の稼働能力があると認めるを加える」
教師を辞める前までの婚姻費用の金額も上がっていた。
ホスト特有の必要経費だと主張してきた自費シャンパン代も認めることはできないと書かれていた。
0円と決まっていた婚姻費用は覆され、もらえることとなった。
一見、良かった!と思えるような判決ですが…。
細かく内容を見ると私が主張した「彼は婚姻費用を払いたくない為にわざと仕事を辞めた」ということについては
とされた。
婚姻費用は、ホストとして出された給与明細×12ヶ月に多少プラスした額で算定された。教師の年収に比べればかなり減少していた。
裁判所では一度出された判決は、よほどの証拠がないとなかなか覆ることが難しいようだ。
女性弁護士によると

一旦ほかの裁判官が出した判決を「この判決はおかしいだろ!」と他の裁判官が全てを否定して判決を変えることは難しいことなのよ!
0円という前回の判決が覆り、相手方の精神状態が悪化していたことは認められず「相手方には、稼働能力がある」とハッキリ書かれ、旦那の嘘が暴かれて結果的にお金が発生するようになったのですが…。

彼はホストクラブを飛んでしまってもういない。
請求したくても、請求先が無い…。
請求したくても、請求先が無い…。
判決は決まったが、行方不明になった場合、当時は強制執行ができなかった。
(現在は民事執行法が改正され、勤務先・銀行預金等裁判所が開示してくれます)

正直納得がいかない点もあったわね。
0円が覆ったのは良かったけど、賃金センサスで認められなかったのは私としても悔しいし残念だったわ。
裁判所もメンツをつぶされて、その上わざと辞めた事まで認めると、全て見抜けなかったのかと面目丸つぶれになるからでしょうね
0円が覆ったのは良かったけど、賃金センサスで認められなかったのは私としても悔しいし残念だったわ。
裁判所もメンツをつぶされて、その上わざと辞めた事まで認めると、全て見抜けなかったのかと面目丸つぶれになるからでしょうね

そうですよね。
私も正直納得がいかなかったが、彼の嘘がはっきり暴かれて、0円からお金がもらえるようになっただけマシと思うしかないのかなと思った。

ただね、彼が今ホストクラブを辞めて失踪してしまっている以上、次の勤務先がわからないと強制執行できないのよね。
貯金もなさそうだし、本当に絵にかいた餅ね
貯金もなさそうだし、本当に絵にかいた餅ね
旦那に請求ができない状態ではあったが、女性弁護士のおかげで抗告では精神的に落ち着いていられたのは確かだった。
しばらくしてから、法テラスから請求書が届いた。
法テラスの書面には、成功報酬分と書かれていた。
着手金とは別に10万円弱が追加で成功報酬としての支払いが生じると書かれていた。
え?成功報酬?
これは何の成功報酬なのだろうか。
0円が覆ったという成功報酬なのか?
女性弁護士に言われた「絵にかいた餅」で彼からは、今までの未払い分でさえ1円も払ってもらえていないし強制執行もできない。支払いたくても支払えるお金も無い。
これのどこが成功なのだろうか…
詳しく聞きたくて法テラスに問い合わせた。