飛んだ…?
何が飛ぶんだ…。
何度も出てくる「飛んだ」という謎のワード
私はすぐさま検索した。
夜の世界で言うところの「飛ぶ」とは、突然連絡がとれなくなることであり店に何も言わずに勝手に辞めることを意味する。
つまり、ホストクラブを勝手に辞めて行方不明になったということだ。

高等裁判所からの判決が出たとしても請求することが出来なくなる。
つまり、強制執行(給料の差し押さえ)ができないのだ。
なぜなら当時は、民事執行法の改正前だったので、強制執行するには自分で勤務先を突き止めなければならなかった。
それに一番困るのはこのまま行方不明だと離婚することも出来ない。
私は、やっと旦那を追い込んで来たはずだったのに、再び逃げられてしまった。
どうすればいいんだ…。
まずは、女性弁護士に旦那がホストクラブを辞めていなくなったことを伝えた。
最終書面の提出期日は終了している為「これ以上の書面は出せない」と言われました。

とりあえず私は旦那の携帯電話にかけてみた
「お客様がおかけになった電話番号は現在使われておりません…。」
何だと??!
知らない間に携帯は解約されていた。
同時にLINEも退会されていてブログや全てのアカウントは消えていました。
どうしよう…
もうダメかもしれない…。
なーんてね!!!(笑)
ここまできた以上あきらめてたまるか!!!
やれるところまでやってやろうじゃねぇか!!
なめんじゃねー!!
私は他のメンバーの配信と繋がっている姫様たち、Twitterなど全てを細かくチェックしました。
まだ、ホストを続けるかもしれないので、次に旦那が行きそうなホストクラブのホームぺージを片っ端から探しました。
この当時は、「絶対に逃がすものか」とそんな気持ちでいっぱいでした。
もしかしたら塾の講師、あるいは教師に戻るかもしれない等ありとあらゆる可能性を考えて調べました。
しかし、そう簡単に逃げた人を見つけることは出来なかった…。
あっという間に一ヶ月の時が過ぎてしまった。
やっぱり無理か…
半分諦めていました。そんな時に
「~♪」
電話が鳴った
相手を見ると、以前、旦那が勤めていた学校の校長先生からでした。


その後は、娘さんの体調はお変わりないですか?
たわいものない会話から、校長先生が話し始めた。


借金をしていたということはないですか?
え…?
そういえば督促の手紙が来ていたな…





もう校長先生は二度とかかわりたくないようだ…(笑)
全てがクズとしか言いようがないってことだろう。(笑)
そうこうしているうちに高等裁判所の判決がでた…