「片親は可哀想」娘の心を代弁する男/42話

前回の話し合いの場で旦那の親友コウキが言った「アイツの前では言えなかった事があるから直接話したい。」

私も言いたいことがあり、コウキと二人で話をすることになった。

私の時間に合わせてもらい喫茶店で待ち合わせた。

コウキ「アイツのこと前向きに考えてくれた?」

さち
そのことなんだけど、頭下げてもらっておいて悪いけど…離婚しようと思ってる。コウキはアイツのこと色々助けてやって。

コウキ「離婚ってさ、結局は親だけの考えなんだよね」

さち
いや、ちゃんと娘のことも考えての離婚だよ

コウキ「ちゃーちゃんの意見は入ってないでしょ?
俺さ、ちゃーちゃんと同じ年に両親が離婚したんだよね。すっげぇ寂しかった。
二人一緒に居ててほしかったし、離婚なんてして欲しくなかった。

俺はその頃から大人の顔を見る様になった。めちゃくちゃ感情おかしくなったし、情緒不安定だった。まだ小さかったから、うまく話せないし、それでも必死に抵抗していたんだよね…」

「こういう気持ちっていうのは、俺や、ちゃーちゃんにしか分からない。
さちちゃんもアイツも、もっと真剣に向き合うべき。
シングルマザーになって傷つくのも、一番の被害者もちゃーちゃんなんだよ。」

「子どもは、親にはどんな形でも傍に居ててほしいんだよ。
アイツがどれだけクズだろうとたった一人の父親だろ?」

「今後、大変になるのもちゃーちゃんだよ。
さちちゃん本当に一人で養っていける?一時の感情だけで決めつけちゃだめだよ」

「離婚 子ども」

こういう環境になってから、何度も携帯で検索して調べていた。
悪い記事ばかりが目についた。

「シングルマザー」も調べたな。

貧困とか愛情不足とか…。
そんなワードばかりが目についたし、コウキには一番痛いところを突かれたような気がした。

当時ちゃーちゃんは、夜泣きをするようにもなり、「パパはどこに行ったの」や「パパに会いたい」と言うようにもなっていた。

感情がコントロール出来ず、ちょっとしたことで泣き出したり、私がトイレに行くだけで「ママどこにも行かないで」と言ったり…。

私自身、娘の様子がおかしいのをひしひしと感じていた。

休日の日に出かけると家族団らんで楽しそうに出かけている家族が目につくようになった。

それはちゃーちゃんも同じで

ちゃーちゃん
パパに肩車してもらいたい
と言ったり…。

ちゃーちゃん
どうしてパパとお出掛け出来ないの?

と言ったり。

私自身も辛くなり、休日に出かけるのをやめ、平日に遊びに出かけたりするようになった。

大丈夫、きっと大丈夫。何とかなる。

心の中でいつも自分に言い聞かせるように、何度もつぶやいた。

でもコウキの言葉によって、自分の心の奥の中に封印していたものが壊されていくと言うか…。

何も言えずにいる私にコウキは

コウキ「通帳も印鑑もキャッシュカードも全て返させるから。もう一度だけちゃーちゃんのためにも信じてあげてやってほしい。」

さち
考えておく

30分はあっという間に終わり、足早に喫茶店から出た。

帰り道で一人になり、感情が込みあげ声をあげ泣いた。私は娘のためを思い考えてきたことは全て否定された気がした。

私の考えは間違っているのか…?
私の考えは娘のためにならないのか…?

当時誰にも相談できなかったことや、私自身精神的に余裕がなかったこと。
両親が離婚したコウキの実体験を聞き、心が大きく揺らいだ。

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