旦那とその親友コウキと私で話し合いをするという展開になっていた。でもこれは、明らかに不利な話し合いだと直感しました。
どうせ、コウキはどんな状況でも旦那の味方だろうし…。
私の女友達に相談すれば絶対に来てくれた。不倫されたことや、失踪のことを話せば旦那に対してすごく怒るだろうし、絶対に私の味方になってくれた。
でも、友人に迷惑をかけたくなかったし。義母、旦那のことだから私だけでなく友人まで責め立てるかもしれない。それは絶対に嫌だった。
なので、あえて私は旦那の友人リョータに電話し、相談した


私の味方をしてなんて言わないから、第三者として座っててくれるだけでいいから来てくれないかな?
「わかった、行くよ」
リョ–タとコウキの二人には接点はないし、二人にはリョータが来ることは知らせなかった。
まぁリョータが来たところで、旦那からしたら、自分の友人しかおらず味方しかいないようなもんだから何も思わないかもしれないが…
4人で話し合いの場が作られた
私、旦那、リョータ、コウキの4人で義実家で話し合うことになる。
4人が揃い、リョータとコウキが「初めまして」の挨拶を交わした。

リョータ「いいから。」
そしてコウキが私に問いかけた
「ちゃーちゃん大丈夫?ごめんな、こっちに時間合わせてもらって」
話し合いの時間は夜8時から始まった。
行くときは、ちゃーちゃんは泣いていた。だが、この時間じゃないとリョータ、コウキが集まれなかったし、この機会を逃したらもう話し合えないと思っていた。

嫌味ったらしく言い放つ私。
一瞬にしてその場の空気が張り詰めたのがわかった。
コウキが言い放った。
「まず、お前。言うことあるだろ。」
コウキに促されて元旦那が口を開く。

!?
不倫をされてから初めて頭を下げられた。

コウキ君もリョータ君もこの人から私の悪口ばっかり聞いているだろうし、私の味方じゃないのは分かっているし、それに…
話の途中でコウキが
「いや!全然聞いてないよ」とかぶせてきた。

そういうの!!
もしかしたら本当に聞いていなかったのかもしれないけど、余計にコウキが旦那の味方をしているような気がして、嫌でした。何も信じたくはありませんでした。

謝りもしないし、この人なんて言ったと思う?
「謝ってなにか変わることある?」って笑いながら言ったんだよ。
失踪はこれで2回目だし謝る気もないし、反省してないから生活費ももらえていない。

旦那の顔見た瞬間、怒りが抑えきれず、言いたいことがたくさんありすぎて止まりませんでした。
「それに…」
私が話を続けようとしたらコウキがさえぎってこう言った…
本当にコイツは馬鹿だと思う。やっていることは最低だからな。
でもな…俺の知っているコイツはこんな奴じゃねぇんだよ。正直、さちちゃんがコイツを訴えたい気持ちはよくわかる。
でもな、こんなバカな奴の友達として言わさせてもらうとコイツの精神状態が落ち着くまで結論出すの待ってくれないかな?
コイツ自分が悪いことしたくせに教師だけは辞めたくないみたいなんだよ。
教師が生きがいで自分の存在価値の全てだから、このことが皆にバレるのが怖くて弱い犬が吠えているみたいになってたんだよ。
こんな奴教師を辞めたら…どこも雇ってもらえないと思う。俺も教師やめた奴なんか雇いたくないしね。
旦那はコウキの話をうんうん、とうなずきながら聞いている様だった。
コウキは親友として旦那を守りたかったんだと思う。
コウキは悪くないことは分かっているが、コウキの言っていることに腹が立った。
教師が生きがいだから何?
教師は辞めたくないから?

散々なことされて今更、ハイ!分かりました!で許せるわけないし。信用なんかできないから。

何で自分が一番の被害者みたいな顔しちゃってんの?
娘にどんな思いさせているか分かってる?
それで教師という自分の仕事を一番に考えるの?情けない
泣きすぎて顔はぐちゃぐちゃだったろうな。
私の想いを皆は黙って聞いていました。

旦那が封筒を差し出してきた…。