待ち合わせ場所でさちと会った。
直接会うのはどのくらいぶりかな…
さちは俺の親が「保証人になることを了承した」と思っているのに…。
ダメになった事をなんて言おうか・・・
俺はわざとおちゃらけて「残念なお知らせがあります!保証人ムリでした~」と軽く言ってみた!!
きついなぁ…
さちは怒っていたけど、それでもなんだか懐かしい気がした。
店ではメンヘラの客ばかり相手していたから、さちとの何気ない会話が楽しかった。
さち…俺たちやり直そう!
母親にはわざとそう言ってさちから「お金はいらないからとにかく離婚して!」って言わせなさいって言われたけど、俺は本気でさちとやり直したいと思った。
毎日メンヘラ相手に酒を飲み、ガチで気がおかしい奴もいてこれはこれで楽しいんだと言い聞かせてきたけど…
冷静になってみたら飲んでは吐いての繰り返しに身体は悲鳴をあげてて毎日辛かった。
なんだか俺、人生損したかもしれない…
バッカじゃない!
今さら何言ってんの?
今さら何言ってんの?
さちはあきれていたけど、俺は今になってさちとのごく普通の生活が懐かしかったんだ。
ホストってのは案外と既婚者が多いんだ。
さちが応援してくれるならやっていける気がした。
一つだけさちに聞きたいことがあった。
営業で枕をしてもいいかどうかだけだった。
1千万プレーヤーになるためには枕をすることは必然なんだ!!とはいえ、20代の俺が50代の客とホテルに行くなんて…。
ホントに究極だし地獄なんだ!!
だって自分の母親とさして年が変わらないんだぞ!
どんなに地獄かさちに一生懸命伝えたけど「私は興味ない!」と言われてしまった…。
1000万円プレーヤーになった俺を想像できないのかよ!!
あーなんかやる気をなくすよな…。
それならこの話は終わり!!
あんたに信用なんて全くないから!!