パチンコ店で待ち伏せしていたさちから「ゆる子と不倫しているでしょ?」と言われて気が動転した俺は、さちを振り切ってさちの実家に向かった。
親に「お宅の娘はおかしいぞ!」って言ってやる
ゆる子との関係をごまかすにはそれしかない!!
さちの実家に着くと、俺はドアをバンバン叩いて怒鳴った!!
ところが、怒鳴っていると知らない男が話しかけてきた。
さちの代理人だという。
そいつは、さちが探偵を雇いラブホテルに出入りするゆる子との証拠写真があるという。
しかも、弁護士が入って裁判の準備をしていると言う。
頭から冷水を浴びたような気分だった。
「裁判、裁判」と頭の中でその言葉がぐるぐるまわった。
なんだか急に冷静になる自分がいた。
俺は教師の職も何もかも捨て去りゆる子といたいのか?
yesとは言えなかった。
その後、冷静になり少しさちと話をした…
その晩一睡も出来なかった。
「探偵…代理人…裁判…離婚…」もうわけがわからない。
学校に行くと、隣に座るゆる子に睨まれた。
俺はいたたまれなかった。
こんな生活がこれからずっと続くのか…と思うと先が思いやられた。
ゆる子が黙って、小さな紙を渡してきた。
え…300万円…!!?
300万円ってなんだよ!!!
そんなの何にも聞いてねぇよ…
罪悪感というか申し訳なさ…色んな感情が押し寄せてきた。
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ごめん、半分は払うから!!
と伝えたが、ゆる子は俺を睨んだ。
おれは、探偵に「ずっと尾行していた」と聞いてから、周りの視線が気になるようになった。
何でだろう、周りの皆が俺を見ているような気がする…
車に乗り、バックミラーを見るとずっと追跡されているような気がした。
気持ち悪い、怖い。
ずっと俺のことを誰かが監視しているような感じがした。
学校に行けばゆる子の視線が俺を責めているように感じた。
さちには「やり直したい」とお願いした。
俺なりに努力してるのにさちの態度は冷たく感じる。
不倫は終わらせたじゃないか!もう過去の話じゃないか!
俺だって頑張っているのに…
これ以上どうすればいいんだよって思ったし、いつになったらさちが今までのさちになってくれるんだよって思っていた。
そんな中で俺は大失態をやらかしてしまった。