そんなに俺が悪いのか?【ホストになった不倫教師の転落物語】/18】

公正証書を作ったし、本当に支払っていくつもりだった。

その間もオジホスの俺は枕三昧。その割には売り上げが一向に上がらなかった。前回飛んだ太客の支払いも残っているから給料も無い。

ホスト業界では経歴や年数じゃなくとにかく売り上げ重視、ナンバー重視だった。

寮に入っていたが、個室は2部屋だけであとは雑魚寝状態の大部屋だ。個室は売り上げのあるナンバー手前の奴が使っていた。ナンバーに入ってる奴は自分で部屋を借りて住んでたり女の部屋に転がり込んでる奴もいた。

俺には万年床の場所だけが自分の陣地のようなものだった。店では頭をセットしスーツを着ていたがそのスーツも脱ぎっぱなしでごみ屋敷寸前の部屋はいろんな香水が入り混じって臭かった。

従業員に認めさせるにも大きい顔をするにも売上がないと無理だった。休日には客周りをして金を使った。

先生!って言われてた俺なのに客が汚したトイレ掃除から下準備まで毎日辛かった。

指名もなかなか入らず、ヘルプについた。売り上げをあげたくて、ナンバーのホストに無茶ぶりされても言う事をきくしかなかった。

「ボトルを入れてほしいなら、これ飲んで盛り上げてみせろよ!」と言われて酒に醤油やシャンプーが入ったグラスを一気飲みさせられた。

客もホストも酔っているから見境いがなかった。

吐いても吐いてもシャンプーの匂いが口から消えなかった。死ぬんじゃないかと思った。
辛い…なぜ教師だった俺が…

それなのに馬鹿にされるだけでナンバーなんて夢のまた夢。

だんだん俺はどうしても見返したくて、俺が自腹を切って払うから飲みに来てくれ!と客に営業を掛けた。

そんなことをしたら自分で自分の首を絞めることになるのはわかりきっているのに、その時の俺は後先考えられなかった。

W教師不倫の行く末、戦い続けたサレ妻の記録!法律は弱者を守るのか?

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