そんなに俺が悪いのか?!【ホストになった不倫教師の転落物語/03】

俺は新しい学校に転任してから、正直ストレスがすごかった。

というのもクラスに問題児がいて、家庭訪問したり母親の相談を聞いたり。


時間があっという間に過ぎていく。

家に帰る時間は遅くなるばかりでヘトヘトだった。


俺たちは結婚当初から、その日に起きたことをお互いに話すのが日課だった。

俺は毎日学校であった出来事を話した。



さちも保育士として仕事をしてきていたから、俺の愚痴にも色々アドバイスをしてくれることもあったし、お互いに話をすることがストレス発散になっていた。

ところが、新しい学校に異動になって問題児を抱えるようになってから、俺の中で学校の話をするのが嫌になってきた。

どうせ「現場を見ていないさちには分からないんじゃないか?」って思い始めたからだ。


さち
今日は学校の子どもたちどうだった?


だんだんと、この質問が苦痛に感じるようになった。


そしてある日…

あのさ、俺…。
家に帰ってまで仕事の話したくないんだけど!!
もう聞かないでほしい!


さち
あ…ごめん。
もうしないね…



この日を境に、さちは本当に俺の仕事について聞かなくなった。


「学校の話をするな」っていったのは俺だけど…

それはそれで、ストレスのはけ口がないような気がした。



「はぁ…」


職員室で思わずため息がもれた。



「大丈夫?」


堅物が聞いてきた。


まぁ、色々トラブルが続いてて…。
ほら!あの子とか…


堅物
あー○○君?
でも、学年が上がって落ち着いてはきているんだけどね
名無氏くんが担任になったからこそじゃないかな?名無氏くんの配慮ってすごいよね、私なら出来ないよ


やはり同業者だからだろうか。

同じ学校で、同じ学年を持っているからこそ俺の大変さをわかってくれている気がした。

そして、クラスの相談をどんどん堅物にするようになった。

共感してもらえる嬉しさ、どんな時も堅物は俺を持ち上げてくれた。

ちゃんと教育現場を見て大変さを分かってくれているからこそ、納得が出来て説得力があると思った。


好きとかそんな気持ちはなかった。


この時は・・・


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