ゆる子との関係は終わり、妻のさちと再構築するため自分なりに努力しているつもりだった…。
だが、俺は大失態をしてしまった。
あろうことか、結婚記念日をすっかり忘れて「たまにはストレス発散したいから、友達と飲みに行って来るわ！」と言ってしまった…
そのせいで、俺の両親や知られてなかったさちの両親にまで不倫のことがバレてしまった。
これ以上責められるのは耐えられなかった。
しかも、さちの両親にまで責められた俺は言ってはいけないことを言ってしまった。
不倫をしてしまったのはさちのせいだ！
自分を守りたかったんだ。
さちは怒って話合いの場から出て行ってしまった。
残ったさちの両親に、どうしたいのかと聞かれ素直に「俺、本当はさちとやり直したい、頑張りたい。」と伝えた。
その当時は本当にそう思っていたし、信じてもらえるまでずっと頑張れる。
誠意を見せられると思っていた。
頑張りたい気持ちはあったけど、俺のメンタルは持たなかった。
学校に行けば隣の席にはゆる子がいる…
頑張ってさちに話かけてもなかなか元のような関係が築けない…
俺は学校に行けなくなった…
校長からは「とりあえず精神科に行け」と言われ、鬱の診断が出たら休みがもらえると聞き、カウンセリングに行った。
さちには、もう一つ言えてなかったことがあった。
それは俺にかなりの借金があることだ。
ゆる子との遊びやホテル代に使ったり、飲み代やギャンブルに貯金を使い果たし、消費者金融に手をつけてしまったからだ。
職業は公務員だと言えば簡単にお金が借りられた。
その内に自転車操業になりどんどん借金が膨れてしまった。
こんなことさちには絶対に言えない。
だが、さちからは「生活費を送れ」と何度も催促があった。
無視をしていたらまさかの学校で待ち伏せ。
感情的になり、さちを突き飛ばしてしまった。
どうしよう…！
どうしよう。
まさか学校で待ち伏せされるとは。
保護者にバレたら、職員にバレたら…そんなことで頭がいっぱいになった。
その夜に俺は浴びるように酒を飲んだ。
一時的にも忘れることが出来たなら…
そして、酒が抜けぬまま寝坊。
遅刻すると思った俺は、スピードを出して出勤
カーブを曲がり切れず対向車線で激突。人身事故を起こしてしまう…
散々発散してきたでしょうが！！